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建物劣化診断

建築物に対する仕上は、意匠目的及び下地保護を目的に施工されています。また、防水は建築物に対する雨水の浸入を防ぎ、人間の生活や資産を保管する環境を維持する為に躯体を腐食や劣化から守っています。


従って外装の仕上げ・防水に生じる劣化を放置すると、その下にある躯体面の経年劣化が進み、将来思わぬ補修費用が掛かることがあります。


建物の維持管理で、不具合の発生を予測する事は難しい事ですが、定期的な調査・点検等により建物の変化を見極め、補修・修繕などをする必要があるかを検証していきます。


建物劣化診断は、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)19年度版、及び、財団法人 建築保全センター関連書物等にて参考にし判定を行います。
また、社団法人 建築・設備維持保全推進協会(BELCA)の劣化区分により4段階にて劣化状況の判定を行います。


診断内容

目視調査

調査目的

建築物のシーリング材およびタイル面の劣化の程度を調査・判定し、適切な補修・交換または維持保全計画の作成に資する事を目的としています。

調査概要

目視・指触により「劣化度」を判定します。
「劣化度」の判定基準は、官庁建物に於ける改修工事設計指針書である「建設大臣官房技術調査室・監修;建築防水の耐久性向上技術、技報堂出版、1987」によります。

調査例

シートの剥離シートの剥離
エフロレッセンスエフロレッセンス
サッシ廻りサッシ廻り

 
 
 

コンクリート部中性化震度試験

試験目的

年月の経過により、空気中の二酸化炭素等の作用を受け、コンクリート内部は徐々にアルカリ性を失っていきます。この現象をコンクリートの中性化(炭酸化)といいます。
中性化がコンクリート構造物の表面から内部に向かって進行していくと、中にある鉄筋周辺のコンクリートが強アルカリ性を失うため鉄筋が錆やすくなり、コンクリート構造物の劣化の原因となります。
コンクリート部中性化深度試験は、このコンクリート構造物の劣化の原因である中性化の進行状況の見極めを目的としています。

試験概要

コアサンプルを摘出、試薬(フェノールフタレン液)を噴霧して赤着色部までの平均距離を求めることにより、コンクリート構造物の劣化状況を中性化深度で判定します。 劣化判定は『財団法人 建築保全センター』におけるの劣化区分を参考としています。

試験例

コアサンプル摘出コンクリート躯体にドリルで穴を開け、コアサンプルを摘出する。
(直径35mm、長さ30〜50mm)

試薬散布サンプルの表面に試薬(フェノールフタレン液)を噴霧する。

中性化進行度測定コンクリート表面から赤着色部までの平均距離を求める。


タイル付着力試験

試験目的

外壁タイルの付着強度を測定することを目的としています。
タイル付着力強度の測定は、調査時点でのタイルがどの程度の付着強度で下地壁面に付着しているのかを見るものであり、その結果が既存タイルの処理方法を選定するひとつの判断材料となります。

試験概要

外壁の一部を試験機を使用して引張り、タイルの付着強度を計測する事により、タイルの劣化度を判定します。

試験例

付着力測定状況アタッチメントと引張試験機を接合し、引張力をかけ、接着強度を求める。

付着強度測定確認接着強度の確認を行う。


塗膜付着力試験

試験目的

既存塗膜の下地に対する付着強度を測定することを目的としています。
引張試験実施時点での破断箇所を検定することにより、改修塗膜及び既存塗膜、ならびに既存塗膜と躯体部分における付着力等の判断材料とし、これらの試験を通じて、次回の改修工事における塗膜仕様の検討資料を得ることを最終の目的としています。

試験概要

既存塗膜を調査する方法としては、引張試験、打診検査、赤外線確認などを行います。一般的には、塗膜の活性度合を数値で判断できる信頼性も高い引張試験を多用して、再塗装可否の判定をします。

試験例

付着力測定状況アタッチメントと引張試験機を接合し、引張力をかけ、接着強度を求める。

付着強度確認接着強度の確認を行う。


シーリング物性試験

試験目的

建築物のシーリング材の劣化の程度を調査・判定し、適切な補修・交換または維持保全計画の作成に資する事を目的とします。

試験概要

試料を切取り採取し、試験機を使用して引張強度を計測する事によりシーリングの劣化度を判定します。 (JIS−k−6251に基づく)

試験例

試験採取状況タイル目地より試料を切取り採取する。

引張試験の測定引張強度を計測し、シーリングの劣化度を判定する。